東京都交通局 燃料電池バス「SORA」

自動車の原動機は、化石燃料を使用するガソリンエンジンとディーゼルエンジンがあります。 乗用車はガソリンエンジンが主流ですが、バスは車両重量が重くまた乗客を乗せて発進や坂道を上ることから、低速でのトルクが大きいディーゼルエンジンが使われています。 しかし、環境に配慮するという観点から、化石燃料を使用するエンジンにかわる次世代原動機の開発が急務になっております。 乗用車は脱炭素化が進みハイブリッド車や電気自動車が続々と誕生しておりますが、ディーゼルエンジンは大きく遅れております。 トヨタ自動車(株)は、乗用車と並行して路線バスの脱炭素化に取り組んでおり、燃料電池バス(水素タンクに充填された水素と空気中の酸素の化学反応によって発生した電気を使い交流モーターを回して走るバス)は数々の試作車を製作し実証試験を経て、「SORA」を開発しました。 そして、「SORA」は燃料電池バスとして、国内で初めて国交省の型式認証を取得し、平成30年3月7日から販売を開始しました。 なお、ボデーメーカーは、ジェイ・バス(株)小松事業所が担当しております。
東京都交通局は、同年3月29日から、都05-2系統(東京駅丸の内南口−東京ビッグサイト)で燃料電池バス「SORA」の運行を開始しました。 「SORA」は水素ステーションの関係から、江戸川車庫と深川車庫に続々投入され、都05-2系統以外の路線でも運行が始まりました。
令和5年9月9日、東京メトロ東西線西葛西駅前で、初めて「SORA」を見ました。

トヨタMUM1NAE(ジェイ・バス) 令和元年



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